大和は夢が嫌いだ。
自分の夢はいつもわけがわからないだ。
例えば本体に波動砲が装備され、イスカンダルへ飛ぶなど。
もちろん、真実なこともあった。
燃料半分だけで雪風、矢矧と一緒に沖縄へ自殺突撃に行くこと。
あの時大和はまだ命って何かわからなかった。
たくさんの海軍兵士の顔で表したもう戻れないような悲しみは全部見たが、あの時の彼女は何も理解できなかった。
その後、鎮守府の図書館で本当の歴史を見て、大和は完全に迷った。
軍部は小さいことを大げさにいいがる、好き勝手に命令する乱暴なものだ。
天皇から庶民まで、みんなはその狂気に染められた。
理性でない狂気は結局この国を終わりまで押し込んだ。
自分が作り出されるべきではないかった。例え作り出されても使えない。戦争自体も冗談のようだ。
だが、もう一つの夢で、その後２０年のうち、彼女は海底から地面に戻った。
体内に宇宙人に数万トンの爆薬が押し込まれ、自分の故郷に好き勝手に発射していた。
自分が化物になったことは考えることもなかった。
理性のカゴに綴じ込まれて、泣きながらやめてと願ったが、何の役も立てなかった。
その夢の最後、狂っていた大和を止めたのは赤い巨人だった。
顔は覚えなかったが、ただあの者に近づく際の気持ちだけを記憶残っていた。
それは安心できる暖かさだった。

だから大和は眠らなかった。
外で海から吹いてくる風を感じたかった。
海の匂いはいつも気持ちをよくなれる、せっかくの出航と同じように。
今夜の月が綺麗だ。
この話は告白の時に使える、とある作者がそういった。
だが大和に対して、あまり意味がないようだ。
たとえ下弦の月が確かに綺麗だとしても。
大和は突然武蔵のてきぱきしている姿を尊敬した。
武蔵は純粋な戦士だ、多感である時間はきっと自分より少ないだろう。

レーダー突然反応があった。
機敏で周りを見たが、遠くないところに老いたカウボーイしか見えなかった。
７０歳以上に見えたが、身体は通常のお年寄りと全然違うだ。
鎮守府は関係者以外立ち入り禁止で、外で巡らしている当番の艦娘がいる。誰にも見られずに入れるのは、決して普通な人のわけではありません。
艦装持っていないから、戦えません。
しかも敵意のない人に無断打つのも自分のスタイルではなかった。
「何者だ」
カウボーイは笑うだけで、右手を出して、好意を示したいようだ。
「緊張するな、喧嘩にくることじゃない、友よ」
「君が知り合いの記憶がなさそう」
「もちろんだ」カウボーイは苦笑いした。「わしは今は人間の姿だけだ、あなたも、このような姿で昔出会った時の景色を覚えるかどうか……アイアンロクス」
アイアンロクス。
大和はあの夢を覚えていないとは言えないだ。
あの名前は宇宙人に改装された後の化物の名前だ。
「あなたは一体何様だ」
「心配しないで、わしはあなたの敵ではないです」
男は胸のポケットの中からフレームが赤いのメガネを出した。
大和は突然何か思い出した。
しかしあの巨人はさすかにそのメガネを……
考え直したら、自分までも少女の体になった以上、あの男と話は多少通じるだろう。
多分あれは夢じゃない。

鳳翔からお酒をもらって、大和とカウボーイは暗礁に座って一緒に月を見ていた。
「地球はいつも惚れられるね」とカウボーイが「この世界において人間の技術は素晴らしい」
大和は少し照れていた。カウボーイは自分のことを言っているとわかったから。
「多分ね、でも人間はいつも私のような使えないものを作っている」
「多分そうではない」
「いや、確かにそうだ」大和は前髪をちょっと整理して「港に泊まって、出航するチャンスすらない、しかも外が既に空母の世界だ。大部の人は私の存在すらわからない……ただ資源の無駄だ。しかもあの夢で……」
カウボーイはまた微笑みている。
「そこまで言えないと思う。あなたは既に自分の価値を証明した。あの時の私と同じような仕事をしている」
「でもやはりわからないだ」細い指カップを潰すまで握った。「何のため戦っているんだ！人間を守るか！だが人間はあのように！人間に作られ、わけのわからない戦争を参加した。またその戦争のせいで深海栖艦を引き出して、地球をあんなふうになって！もう……」
「マヌケもの、これだけをいいたいか」
大和は何も言わなかった、ただカウボーイを見ている。
「マヌケものか？もちろんだ」カウボーイが「それは人間のせいだ、が、どんな種族でも続いている試行錯誤で完全になるだ。数万年の間、我々一族が犯したミスは人間より何倍がある、でもその原因で全てをひてするわけにはいけない」
「しかし彼らは……今はいいけど、やっぱり……その前、浜風は陸軍に……理解できない、あの子はそんな目にされるべきじゃないだ」
「教えてくれなかったことはまだたくさんある。人間にも自分のやることを反省している」カウボーイは返事し続けて、「人間を理解する前提は、人間の全てを受け取ること。強さ、弱さ、美しいところ、醜いところ……とにかく明るい面と暗い面両方への認識は足りなければ、この惑星を愛していることは必ず無理だ」
大和は頭を下げて、黙っていた。
「とりあえず、人間の心を持っているあなたは、異類じゃない。待って、お客さんが来た」
カウボーイは酒を飲み干して、帽子を脱いだ。
「深海栖艦……のことですか？」
大和は思わず立っていた。
深海栖艦は鎮守府を攻撃するのは、珍しくない。
レーダーはまだ探知できなかったが、目の前の人の能力で気づくことは難しいことではないようだ。
みんな目を覚まして戦闘状態に入れば……
「あの子達に寝かせて」大和の意図を理解したようで、カウボーイは彼女を止めた。
あのメガネはまた彼の手に現れた。
「敵は少なくないようだ。急いで敵を向かうならあなたたちの損も大きくなる、友たちとしてわしが手伝ってあげる」
「ちょっ……」
カウボーイは暗礁から飛び降りた。
「まだ早いかもしれませんが、人間に対して、彼らの天使、灯台、希望、あるいは人間が希望しているものになるか、ならないか、貴方の自由だ、人間に欠けるものがないよう」
「そうか……」
カウボーイは返事しません。
彼は少しため息をした。
メガネは結局かけなかった。
「あいつがきたが……じゃ手出さなくてもいいか」

暗い部屋で様々な複雑なデバイスが設置されている。
控え室か研究室のようだ。
通常の場合、このクラブのような暗い環境で、普通の人間はここで働くわけがない。
つまり、ここで働けるのは普通の人間ではありません。
テーブルは手の印が残すまで叩かれた。
深海鎮守府に黒い服を着ている男が座っている。
何かあったか彼もよく知らなかった。
元々鎮守府で特別なエネルギー反応を探知したので確認に行ったが、結局一方的な虐殺になってしまった。
戦艦栖姫がリーダで、戦艦レ級二台、空母ヲ改二台、また巡洋艦と駆逐艦数台のチームだが、五分間のうち完全に連絡が失ってしまった。
男はスクリーンから赤い流星が空から落ちるだけを見て、その後画面翻る雪しか見えなかった。
ヘットフォンに肉体と鋼が潰された音しか聞こえなかった。
「撤退だ。あなたたちは相手ではない。作戦終了」
誰も返事していなかった。
「戦艦栖姫！戦艦栖姫！答えろう」
「ちょっと待ってください」
真っ白な手が男の手に押した。
冷えた温度を感じ、男は息を吐いて、振り返った。
それは長い白髪で金色の目の黒い服を着ている女の子だ。
「冷静にしてください」
「冷静？こんな前代未聞のことで冷静だと」
男は立とうとしたら、スクリーンからもう一度映像が出た。
元々の深海艦隊はもうバラバラのかけらになってしまった。
立っているのは一人しかいない。
血が浴びている黒いコートを着ている女だ。
長い銀髪で、目が血のように赤かった。
深海栖艦の姿が、決して深海栖艦の同類ではありませんと男が確信していた。
理由はその目つきだ。
五分前艦隊を皆殺したのに、その目つきは蟻を気つかずに踏んだようだ。
あの男はいきなり立って、できるだけの人から離れたいように後ろに避けた。
「完全に理解できない、まるで化物だ……いや、立場なら化物はこっちのほうだ……しかしもしこっちは化物としたら、あいつは……ありえない、空母水鬼……いいえ、翔鶴」

「留まらないの」
大和は前に一歩踏んだ。
「ただ寄り道で友達に挨拶するだけだよ、目的ではない。しかも人間自分で解決できる問題だから」
「先、誰か深海栖艦を止めましたか」
「知り合いだ。多分これから会えるだろう。じゃあね」
カウボーイはメガネをかけて、眩しい赤い光が周りを照らした。
「ちょっとまって、せめて、名前だけ教えて貰いませんか」
「モロボシ・ダンと呼んでいいよ」
声が消えないうち、お年寄りの姿がなくなった。
大和が笑った。
「ありがとう。さようなら」

「So give me a reason! We are going to take her! Don’t you understand?」
今日の天気は快晴だ。
だが地面の雰囲気は氷点になると言っても言い過ぎない。
場所は陸軍ベースのある建物のドアところだ。ある金髪巨乳の西洋の女の子は入口の警備兵と対峙していた。
「長官の命令がなければ、立入禁止です」
「What the……」
「Easy，Iowa」そばにいる天海が左手を上げて、「我々も命令通り行動しているから、どうか便宜をはかってください」
「命令って受け取ったことがありません」
「いいよ、いいよ、ではここの長官様との確認をお願いします」天海はアイオワに向いて、「まだ時間がある……せめて武蔵とビスマルクが来るまでにこれを解決できればいい。そうじゃなければ、あの二人が怒って大変なことをやってもおかしくないね」
言ったと途端、建物内部は騒いた。
男二人がもう一人の男を持ち上げて中から逃げ出した。
この姿はどう見ても重荷を負っているではないようだ。
はっきり見ると、天海はなぜ向こうが慌てているのか理解できた。
持ち上げられている男はズボン入っていないようで、股の間が血まみれで、チン毛もバラバラになった。
元々そこにあるものは、もう姿にならない。
天海が笑ってしまった。
「ほら、男のあのものは銃のように、暴発しちゃうとやばいね。気がつかないと切られてしまうかもしれないね」
警備兵の顔色よくなくなった、急いで電話に行った。

大和、武蔵、ビスマルク、アイオワ。
最強の戦艦を全員出動させるのは、通常大変なことがあった。
四名艦娘プラス天海は陸軍少佐に連れられ、暗い廊下で歩いている。
「本人は実に海軍の皆さんの実力を尊敬しています。一撃で深海艦隊を潰すなんで、多分海のコントロール権を取り戻す日も遠くないですね」
少佐の話しを聴いて、天海は口をそいだ。
「褒める話しはやめてください。先日のあの存在は俺さえ知らなかった」
「国民、或いは人類のため、隠さないほうがいいと思います」
「だから知らないって知らないだ。この前うちの浜風の件について、犯人は見つけたか。まだ？じゃ黙ってくれ」
少佐は黙った。
天海が完全に理論するつもりはないとわかった。
現代の監獄は比較的にきれいだ。
もちろん、訊問室と拷問室以外だ。
ドアを開くと、天海は後ろに一方避けた。
密閉している部屋の空気は実に新鮮とは言えません。
「空気を交換して貰いませんか。馬鹿者と男は大嫌いだ。特にこの気持ち悪い匂いだ」
「入りたくないなら、私が代わりにやるよ、アイボ」と武蔵が言っていた。
「クソ、我慢するから」天海は深呼吸して、部屋に入った。

今はタイミングではないが、天海はやはり勃起した。
壁についた二つの手かせで戦艦栖姫の両手が高く縛られた。
元々のワンピースはなくなって、全身足の輪とハイヒールしか残っていなかった。
胴体はそのまま人の前に現れたが、顔に恥ずかしいなどの表情がない。
明らかに人間道徳基準は彼女に通用できない。
上と下の二つの口の血は更に肌の白さを引き立たせた。
「彼女の血じゃないね……まぁー、きっとそじゃないんだ」天海は頭を振って。
「全ての拷問手段を使ったが、彼女に効きません」少佐は言った。
「もちろんだ。人間の武器は有効であれば、戦争はもうすでに終わった。まさか、お前たちはまだ彼女が穿刺ダメージに弱いと思っているの？残念だ。彼らの下半身と余生だ」
少佐は返事しなかった。
「まぁー、いいか、院長さん」天海が帽子を脱いで、象徴性に礼をした「昔戦った時あなたはそんなセックシとは思わなかった」
戦艦栖姫は一言も言わなかった。変わらずにゴミを見るように天海のほうへ向いた。
「これは生理的な本能だ、情けないことはないだ。四人とも、彼女を外して、帰ろう。待って、なんでもいいから、体を被って」
結局最後の命令は余計だった。

「ね、なんとか着てよ、俺も恥ずかしいから」天海は怒りを我慢して言った。
この護送車は特製なものだ。周りに鉄板で強化された。元々は反逆の艦娘を閉じ込める用だが、ちょうど今も使えた。
――もしろん、もしあの日戦艦栖姫の艦装はその流星に破壊されなかったら、鉄板を追加しても紙一枚二枚の効果しかないだろう。
戦艦栖姫ずっとみやびやかな姿勢で、両足がまとめて座っている。
裸じゃなければ、誰も彼女は負けた方の人と想像できません。
向こうの体は確かに魅力があったが、やはり無視されてむかついている。
しかもここでセクハラすると、本当に軽蔑されるだろう。
「英雄王の見習いか？体に見られちゃダメなところがないか」
沈黙。
「お前ら四人とも、誰でもいいから、おしゃべりを付き合ってくれ、女って波を止めるな」大和は思考中。
武蔵は頭を下げてタバコを探している。
ビスマルクとアイオワは睡眠を補充している。
「いい加減にしろ」天海は武蔵からタバコを奪って吸い始めた。「みんな黙っていいよ？できるもんなら後でも黙っといて。信じるかしないか、俺は絶対に彼女を口を出させる、しかも正常の手段だ。別に無理やりにセックスして征服出来るなんで俺は信じないから。作者もそんな馬鹿者じゃないだ」
「作者でどういう意味」大和は気がついたようだ。
「万が一俺たちはただ小説またはゲームの中の人物としたら？まぁー、そんなことはいいから、大和はこの間何をしたい」
「今命令がないから、しばらく演習に協力するつもりです」
「それもそうだ。ご苦労様、後でおごってやる……えっと、おごるも言えないんだ、別に間宮のところで食べるのも無料だ。軍隊に商業は禁止 だから、お金払わなければルール違反ではないだろう」
「……」
大和はまた頭を下げた。恥の知らない天海一人で戦艦栖姫と向かい合わせる。

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