第3章 吊るされた女子高生
カツッ、カツッ
一歩一歩をゆっくりを歩みを進めるローファーの音が地下内で響きわたる。
しかし、その歩みはとても重たい。
それはそうだ。楓華、佳穂の2人は自分の意図としていない場所に案内されているからだ。
しかも上半身の自由を奪われた状態で、抵抗できないように縄でコントロールされているからだ。
いや、連行されているという表現が正しいだろう。
彼女たちはセーラー服を着た状態のまま、後ろ手に縛り上げられて、そのまま上下の胸を挟むようにガッチリと縄が這わされている。
さらに、谷間を通してある縄をそのまま背中の縄に繋ぎ留めて胸を強調している。脇には留縄も施されており縄の緩みを一切できないまま、彼女たちたちは機動隊の捕虜となっている。
極め付けは、彼女らの後ろ手の縄尻は機動隊に握られて彼らの意思によって歩行が決められる。
そんな状態で2人は、機動隊に犬のように繋がれた状態で監禁部屋への歩みを進めている。
佳穂は抵抗したい一心ではあるが、縄尻を持つ機動隊員とは別に銃を持った機動隊員が油断することなく美波に向けているため、到底抵抗をすることはできまい。
それは楓華も同様の状態で厳重に管理されている囚人のように彼女たちを連行した。
ついに監禁部屋へ戻ると、天井にぶら下がっている鎖を彼女たちの後ろ手の縄尻にしっかり繋ぐと、縄束を再び取り出して、足首と膝下を先ほどとは比べ物ならないくらいギチギチに縛りあげた。もうこれで彼女たちの逃亡は絶望であろう。
元々天井の鎖に繋がっている時点で逃げることは不可能ではあるが、、、
さらにダクトテープを取り出して、彼女たちの口をしっかり塞いだ。
ビリリ、ビッ!!
んぅぅ、、
んひゅ!
うぅ、、
機動隊は、完全に捕らえた彼女たちにさらに罰を与えるような仕草を見せていた。
準備はできたか?
ああ、いつでもいいよ。
じゃあ、引っ張って。
グゥゥン!! ギリリ!!!
(きゃあ!)(え、何する気?)(痛い!!)
機動隊は天井の鎖を一気に引っ張って、楓華、佳穂の2人を宙吊りにさせた。
状況を把握することができなかった彼女たちは、今の状態を理解したころには、ギイギイと左右に揺れていた。
これで逃げることができないだろう。
しっかりと反省しているんだぞ。
機動隊は、吊るされた彼女たちを見て満足するようにニヤリと笑みを浮かべているようにみえた。仮面から見ることもできないが。
そして機動隊たちが監禁部屋を去って、今度はしっかり鍵の施錠をして出て行った。
残された2人の女子高生はお互いに近づくことができないまま、吊るされた状態で大人しくしているしかなかった。
吊るされた彼女の縄は、左右にギイギイ揺らして自分たちが捕虜であることを改めて自覚させた。
再捕縛された少女たちは、抵抗することを諦めて自らを揺らす縄に身を委ねたまま大人しくした。